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2005年03月31日
病院という組織について(1)-石井友二
私が組織に触れたのは、学校を卒業してリクルートで仕事をはじめたときでした。そして監査法人に入り、上場会社の監査を行うようになり、商社をかわきりに、さまざまな業種や規模の企業での仕事をしました。銀行に入ってからは、組織をより身近に自分の事として理解しながら、学んできた組織論と現実の組織の違いを見てきました。組織がある理由を考えてきました。
病院の組織は特殊ではありません。医師を中心とした看護師、コメディカルの仕事を、医事が支え事業が形成されています。人が中心となり、非常にシンプルな業務が行われる、医療を行うのに最も適した組織の形であると考えます。仕事は医師の診療を中心とした流れ作業のなかで円滑に行われ完結するようになっています。
病院はながいあいだ、組織としての仕組みづくりを行わないなかで、仕事をしてきました。
業績は右肩あがりで、人が働きさえすれば利益を確保できた組織であったからです。組織としてマネジメントをしなくとも、組織を維持し成長させる余力が病院にはありました。
しかし医療制度改革のなかで診療報酬や薬価に対する考え方が変化し、経済的に日本が疲弊するなかで、医業収益や医業利益にも変化がでてくるとともに、病院には無駄や不効率を放置することができない状況になったのです。
民間病院は適正利益を確保し、キャッシュフローをつくりださなければ経営が破綻します。収益を増加、費用を削減しなければ経営を維持継続できないことは容易に理解できます。一方で、介護保険制度が導入されるなか、経済的問題や高齢化のなかで国民の受診回数が低減していることが病院の収益を圧迫しはじめました。平たくいえば1990年に20回あった受診回数が2004年には12回程度になり、1990年には8回程度に下がるとわれていることがそれです。病院は収益が低減するなかで、組織を維持し、質の高い医療を求められているのです。
組織は質が高く、結果として効率が高いといった結果を求められることになりました。
マネジメントが必要となったのです。働いている人からみても、多くの企業がヴィジョナリー経営といっているなかで病院にも、働き甲斐が求められることは当然のことです。
病院の進む方向が明確であり、組織がその方向に合わせて動いており、個人も自らの価値観を病院のヴィジョンに合わせていける、そうした活動が行われるときに職員は力を発揮することができるのです。(続く)
病院におけるマニュアルは、さまざまな効用をもっています。「単なる手順書ではない」http://blogs.yahoo.co.jp/itomoji2002/1515770.htmlと考えることが相当です。病院ナレッジとしてのマニュアルを多角度的に利用することが重要です。
投稿者 石井友二 : 2005年03月31日 00:00
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