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2005年04月18日
「北海道三笠市に世界最先端の動物実験施設オープン。抗体研究のメッカに」
松田一敬(まつだいっけい)
HVC戦略研究所 社長
matsuda@hokkaido-vc.com
www.hokkaido-vc.com
松田いっけいです。
今日はマウスのお話です。高崎に免疫生物研究所(IBL)という会社があります。20年間も地道に抗体を開発し、売ってきた会社です。モノクロナール抗体がとれたといっても、あまり陽の目を浴びてきたわけではありませんでした。でも最近はハーセプチン、リッキサン、アヴァスティン、アービテックス、レミケードなどおなじみの抗がん剤や抗リューマチ剤等の分野で抗体医薬の重要性が高まり、抗体に関する注目度も一気に高まってきました。
2005年に米FDAで承認される新薬の3割程度が抗体医薬ともいわれています。低分子化合物に比べ、副作用が少ないため、臨床開発の成功率が高いのがその理由です。
というわけで、IBLの抗体ビジネスへの注目も一気に高まってきました。抗体を作る場合、マウスを使ってヒト化抗体をつくるのですが、この分野で経験の深いIBLの存在が俄然大きくなってきました。この会社は古くより北海道大学医学部(正式には遺伝子病制御研究所)と共同研究をしてきました。
昨年は製薬企業や北大発バイオベンチャーである㈱ジーンテクノサイエンスと一緒に北大に寄附講座を開設。共同で開発している抗体がリューマチ等自己免疫疾患の薬になる可能性も高まってきました。
そして、なんと、この4月8日、三笠市に動物実験施設である「三笠研究所」がオープンしたのです。1万坪の敷地に600坪の研究所を建設。研究員ら約15人が遺伝子操作した疾患モデルマウス15,000匹の飼育、研究を行い、がんや脳疾患などの薬の開発に生かします。
三笠市は太古の昔は恐竜が栄え、戦前戦後はその遺産である石炭で栄えましたが、次は3匹目のどじょう、ではなくマウスを狙います。北海道は低湿度で冷涼なため、動物実験には適しています。人間にとってもいいところ。目の前には北海道で最大級のジャスコもあり、買い物も便利。裏手には私もよく行くゴルフ場『リンクス』があり、生活環境も中々です。大手監査法人に勤務している知り合いの会計士がこの近辺にログハウスを購入しました。
敷地は3000坪。費用は東京のワンルームマンションより安い。札幌から車で40分くらい。ちなみに私のバイオ投資のパートナーは「岡山みねのぶ」といいますが、この研究所は『岡山』というところに立地しており、最寄の駅は「みねのぶ」といいます。何たる偶然!
などと途中から四方山話になってしまいましたが、抗体医薬がどんどん存在感を増していく中、日本の抗体研究の拠点が北海道の石炭の跡地にできました。本当に面白いと思います。
投稿者 石井友二 : 2005年04月18日 19:16
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