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2005年05月13日
病院改革の基本ツール 病院マニュアル(7)-石井友二
(4)リスクマネジメントへの利用
当然リスクが発生すれば、マニュアルに表現し、またマニュアルに表現したうえで教育を行うといったながれをつくりあげていくことになります。リスクをどのように記述するのかについては、個々に記載方法を検討することになりますが、ここでこうすると間違いやすい、間違いやすいので、ここで注意。あるいは、こうするとうまくいく。このようにすれば間違いなく行える。ここでチェックを必ず行うこと、といったさまざまな記述を行うことになります。
(5)クリティカルパス項目への利用
パスをどの程度作成するのかについては、パス作成のためのリストを作成し、重要度や、利用頻度、さらには管理が困難である疾病からパスを作成していくことが必要です。患者が高齢化することや、合併症があることによって適用患者が減少したとしても、できるだけ多くの患者さまにパスを適用し、合理的かつ質の高い医療ができるよう支援していくことが必要です。
パスの一つ一つの行為を表現するものがマニュアルです。マニュアルによって、ある行為そのものをどう表していくのかについて検討しなければなりません。例えば「検査」というカテゴリーにおいて、RI検査を行うのであれば、そこでの検査マニュアルが必要となります。
どのように検査をするのか、何に気をつけるのか、といった部分はパスに普遍的に載ってはいるものの、それは業務に戻ればマニュアルによって管理される項目となることは間違いありません。パスの整備とともに、マニュアルが整備されていくことが必要となります。
(6)改善提案制度の資料
マニュアルの各項目は改善することが前提です。したがって改善提案制度を利用しランダムに改善提案をしてもらい、その結果を該当するマニュアルを探したうえでマニュアルに記載していくのか、あるいはテーマを決めてマニュアル毎に改善提案をしていくのかについての検討を行う必要があります。
何れにしてもマニュアルをどう作成していくのかについての十分な検討を行うことは業務改善活動を正しく行うことと同義であることを理解しなければなりません。改善提案制度を導入する必要があります。
(7)その他の用途
接遇については、痛みを感じさせない、羞恥心を感じさせない等のキーワードが重要となります。医療の接遇は広義すなわち本来の接遇であり、笑顔や挨拶、礼節とは区別して理解する必要があるということを説明しています。接遇については、アンケートをとり、接遇項目を挙げていきますが、マニュアルを作成する段階でも接遇項目をあげていきます。これらを併せ、接遇に関わる事項を記録していくことが必要です。
本来の接遇は、医療関係者の医療の質を高めるための本来の行動であり、この部分をまげて医療の質を語ることはできません。医療の質を高めることが実はリスクを軽減することでもあり、プライドをもった医療を行うこと、事故のない医療を目指すことを基本的な事項とすれば、本来の接遇をマニュアル作成や運用に意識することはしごく当然のことであるということを理解しなければなりません。
投稿者 石井友二 : 2005年05月13日 22:15
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