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2005年05月19日

改善提案制度について(4)

多くの病院が業務改革を行う必要に迫られています。

いまのやり方、いまのスタッフでの新しい展開は困難です。
意識を変える、ということでの大きな役立ちはありますが、一時的であり、属人的です。結局は意識が変わる者への期待、渇望でマネジメントが行われることほど不安定なものはありません。

人間の意識を変えることは困難です。しかし、制度が意識を継続的に変化させていくことは容易です。
その制度への執着が行われ、執着することにより得られるものが明確である、あるいは執着しないことによって失われるものが明瞭であるといった場合に、ある制度に職員は執着しはじめます。

それが強制的であれ、非強制的であれ、最終的に評価され、自らがその恩恵、あるいはその制度の影響を受けるということが理解できればできるほど、成果をあげることができます。

そのためにも制度の設計を精緻に行うこと、教育と結びつけること、評価に影響させることが重要です。
そして医療機関の場合には、トップがもっている理念や考え方、戦略が明確であるとともに、医療従事者としての高いモラルが理解できる範囲で開示、あるいは徹底される必要があります。

トップ姿勢や行動が大きく影響します。制度構築とともに、トップが高い見識と、尊敬できる活動を行うことができるかどうか、そしてそれらを体現する中間管理者層にすぐれた者が数多く存在するかが、すぐれた体制があったとしても、それが機能するかどうかを左右します。

スキル高く、ある意味ワンマンでもあり、かつ医療従事者として尊敬できる、そして次々に必要な制度構築を行い、職員になげかけながら成果を獲得していけるリーダーシップが事務長や理事長に、そして現場のリーダーに求められています。

改善提案制度は、シンプルでありかつ運用が容易であるだけに、その利用の仕方、リーダーのあり方によって大きく成果を引き出せるかどうかが決定します。

考える人、工夫する人、創造する人が必要です。

良い結果を出せるかどうかは、高度に制度を利用するためには、対象者が、人間として、医療従事者として、自らの使命感やプライド、慈悲心にかけて患者さんのために真剣に悩む(悩み続けることができるかどうかに依存します。改善提案制度をどのように利用していくのか…。

医療機関運営の原点に戻り、議論することが期待されています。

投稿者 石井友二 : 2005年05月19日 11:34

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