« 経営課題について(9)リスクマネジメントの徹底Ⅱ | メイン | 経営課題について(11)感染症対策 »

2005年06月16日

経営課題について(10)リスクマネジメントの徹底Ⅲ

1.対策立案
2.マニュアルへの反映
3.教育訓練
4.評価
のプロセスは簡単なようでなかなか実質的に効果をあげることができないようです。

それは、
1.対策が曖昧
2.発生部署で検討、最終的に部会で承認としても、それらについて情報提供されず、職場だけの情報   で終わっている
3.まず間違いなく個人別の教育にまで直接リンクしていない
4.事故を起こしたことというよりも、事故を起こした本人の意欲や能力について考課が行なわれるが、
  個人別の事故の履歴も残っておらず、「この人はインシデントを10件、アクシデントを15件起こしまし  たので評価はCです」とはされない
ことによります。

対策が曖昧であるということについては、対策の妥当性を部会以外の誰もが検証せず、自分達の範囲で承認されれば客観的な評価を受ける機会を逸失します。

国の医療事故についても飛行機事故と同様に専門の委員会ができるということですが、病院のなかにも専門というよりも、多数の部署から人を出したうえでの調査委員会があっても良いと考えます。すなわちリスク部会、安全医療対策委員会といったものではなく、スポットでの調査委員会が随時設置され、成果(問題解決)を競うといったことが行なわれる必要があるのではないかと考えるものです。

事故を一覧表として、日付、事故種類、事故内容、原因、対策といった項目により表を作成し、院内すべてに開示するといった活動が必要です。そのことにより、マニュアル委員会はマニュアルへの反映を行なうし、各部署がタイムリーに学習し、同じ事故が発生しなよう抑止に向けた活動を開始するといったことがそれです。

これらをデータベース化し、転倒事故では、このような事故が、こんな対策を打った事故ではこんな事故種類があるといった縦横無尽なソートを行なうことにって、あらゆる観点から事故の検討を行なうことができます。

同じ事故が発生しないよう、常に学習し教育し評価するという体制整備を行なう必要があります。インシデントやアクシデントについては、事前に予防活動を行なうことによって、事故が発生してから処置することに要した時間よりも、より少ない時間での検討や対策を行なうことができるため、付加価値業務に振り向ける時間を増加させることができます(続く)。

投稿者 石井友二 : 2005年06月16日 00:03

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.dr-treasurebox.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/50