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2005年06月09日

経営課題について(7)クリティカルパスの作成及び運用Ⅱ

パスは、もともとの考え方としてコストコントロールという考え方をもっています。患者別疾病別原価計算の基礎として行為別原価計算を行なうことが一般的ですが、実際には、日常的に利用する記載の方法によって作成されたパスではこの機能を充足することができません。

いわゆるオーダーシートとしてパスが利用できる程度に仔細にパスの各項目を記載することが必要です。検査、ではなく仔細な検査の内容。与薬ではなく、どのような薬剤をどの単位、といった具合です。
これらは直接材料費や直接経費として把握されます。

タイムスタディーを行なうことで直接労務費を測定することがさらに必要ですので、そうした記載を行なう用紙とすることも必要でしょう。なお、標準時間と標準単価(原価標準)を設定したのち、当該疾患についての計算をすべてこの原価標準にて実施することでの管理を行なうことになります。

なお、治療間接費については、患者さん一人当たり治療間接費として部門別損益計算から把握することになります。

パスの多くの機能をよく理解したうえで、パスをどのように作成するのかについて十分議論し、地道に作成していくこと、そして適用を行いながら課題を解決していくことが必要です。

パスのフォーマットはさまざまあるようですが、温度板をつけたかたちのものもあり、疾病や自院にあったかたちを作成することが求められます。ただ、パスの各項目はマニュアルによってアセスメントされることが必要なのはいうまでもありません。

アセスメントはパスの各項目だけではなく、パス全体について行なわれる必要があります。すなわち、当該疾病についての理解がなければ、ただパスをオーダーシートとして利用するだけに終始し、治療そのものについての把握なしに、個々の項目を消化していくだけのこととなってしまいます。これではチーム医療はかたちばかりであり、パスは統括表の役割しかもてないことになります。

チーム医療の前提は、チームを構成する医療従事者一人一人がその治療に精通していることであると考えるからです。関連図等の作成が同時に行なわれる必要があります。なお、看護プロセスにおいてすでに看護方針や目標を決定するときに関連図によって理解を深める教育を行なうということも行なわれていますが、パスにはそれらが添付される、あるいは一緒にファイルされていることが有効です(続く)。

投稿者 石井友二 : 2005年06月09日 00:11

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