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2005年07月05日

経営課題について(25)部門別損益計算の導入Ⅰ

DPCの時代を迎え、収益重視から原価重視の経営に軸足を移さなければならないことは誰でも理解できます。電子カルテやオーダリング、すぐれたレセコンがその考えを支援します。

そもそも病院は労働集約的な組織です。人が動くことで医療を提供する。したがって組織の評価を定量的に行なえないという宿命がありました。しかし、定性的な評価を行なうだけでは厳格な組織行動、すなわち個人の動きを捕捉できないということが共通認識となったのです。

定量的な管理をしなければ組織を維持できない。しかし、やるべきことをまずやろう…。というのがいまの病院経営の根底にあります。

標準化のためのマニュアルやパス、看護プロセス、といったものの重要性を再認識すること、成果主義に基づく評価制度を導入して、組織目標と個人目標の方向性を一致させるといったこと(成果をどのように把握するのかについては、実は定量化が必要)。

しかし、組織行動をどこかで定量的に管理しなければ、原価重視の経営といっても掛け声だけになってしまいます。バランスト、スコアカードといった道具もでてきましたが、KPI(キーパフォーマンスインディケーター)が4つの領域のなかでしか行なわれないため、利用範囲が狭く、なかなか全体的なマネジメントのツールにはなりえないと考えられます。

個人の行動はより詳細で、より部分での評価が求められているからです。

BSCは戦略のディスクローズ、理解し易い目標の提示、組織目標の共有化、組織と個人目標の一貫性等々さまざまなテーマの目標を達成することについては、ある程度の成果はありますが、本来はもっと組織全体を常に把握し、行動をその都度誘導できる仕組みが必要である、ということです。

部門別損益計算や、KPIの広範囲での科学的(=継続的、体系的)利用といったことが議論されなければなりません(続く)。

投稿者 石井友二 : 2005年07月05日 07:58

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