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2005年07月06日

経営課題について(26)部門別損益計算の導入Ⅱ

部門別損益計算は、部門ごとの利益を算出することができるとともに、患者一人当たりの利益情報を提供することができます。

また行為別原価計算のためには治療間接費データを提供できますし、最終的には予算編成のなかで毎月の部門別損益計算予算実績管理を行なうなかで、組織において惹起したありとあらゆる課題を議論するときの大枠とすることが可能です。

そのためには、
1.月次決算の迅速性、正確性
2.在庫管理の適正性
3.医師、スタッフシフトの適正把握
といったものの整備を行なうことが必要であり、ある意味、部門別損益計算を導入するということは、組織の仕事の仕組みの見直しを行なうことにつながることを理解しなければなりません。

財務会計が正しく実施されていないところに、また翌月10日に月次決算が完了していない病院に、そして在庫管理が正しく行なわれていない組織に、部門別損益の予算実績管理からさまざまな有効な情報を引き出すことはできません。

当月の計上されているコストが実は2ヶ月前の請求を今月支払ったものである、といったことや、医療材料の原価や、薬剤の原価が実は使用量ではなく、払い出しによって計算されているということや、ロスが原価に入っている、経済発注点による管理ができていないために無駄な在庫があり、実はそのなかに不動在庫で利用できないものが含まれている…。

そのほか…、といったことでは、正しいモニタリングができないということになります。

部門別損益計算のためには、その前提となる内部統制組織や内部牽制についてのチェックが行なわれるとともに、あるべき仕組みが正しく機能していることが前提となります。この整備なしに部門別損益計算を実施することは、誤った情報によって組織が行動することになり好ましくありません。

最終的には行為別原価計算から患者別疾病別原価計算に移行し、DPC時代に適合した患者さん管理やキャシュフローを重視したマネジメントを行なうことになります。

そのためには、財務会計や税務会計だけではなく、指標管理をも含めた病院管理会計の導入が必要である、ということがいえます(続く)。

投稿者 石井友二 : 2005年07月06日 01:25

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