« 経営課題について(31)会計準則への対応Ⅱ | メイン | 経営課題について(33)キャッシュフロー情報の提供 »
2005年07月13日
経営課題について(32)院内への情報フィードバック
財務会計領域の数字を現場にフィードバックする必要はありません。
しかし、管理会計領域の数値は確実に現場にフィードバックしなければなりません。
ここにすなわち、財務会計は外部に対する報告の会計であるのに対し、管理会計は内部に対する管理の会計であるからです。管理会計はフィードバックしてなんぼといったところでしょうか。
例えば、収益が落ちました。患者数が低減したからです。日当点は同じでした。
患者数が低減した理由はさまざまでしょうが、一つの仮説として入院患者が減少したことがあげられます。
入院患者が減少したことの理由の一つとして、たまたまベットがいっぱいになていたため、患者さんを転送してしまいました。
1.他の科のベットは空いていたので、連絡をうまくとればよかったのでは…
2、社会的入院の包括患者さんが5名いたのに退院支援ができなかった…
3.レベル4の事故がいくつか発生し、当初の入院期間が延びた患者さんが数名いたため…
4.パス対象患者さんのバリアンスが発生しているが、合併症を発症させてしまったためであり、アナム ネがうまくできていなかったことによる看護プロセスに問題があったのではないか…
といったことが管理会計上把握され、現場に伝えられ、指導改善の対象となるわけです。
1.ベットコントールの一元化
2.ディスチャージシステムの確立
3.リスクマネジメントにおける事故予防のための活動誘導
4.看護プロセスにおける看護方針、目標設定の適正性確保
といったことがこの月の課題になり、翌月までの行動が誘導されることになります。
これは、ほんの一部です。
部門別予算実績管理におけるさまざまな課題発見、指標管理における多くの問題発見のなかから行動課題が発見されます。
この状況はこれが理由…。といったことを管理会計によって数多く発見し、それらについて対策を立案、
現場に仮説としてフィードバックし、解決を促す。意識の改善や制度改正、あるいは一定期間におけるプロジェクト的な取り組みのなかでの改革が行なわれることによって、さまざまな問題が解決されてくることになります。
管理会計を縦横無尽に利用できるところと、そうではないところに、スタッフ成長、ひいては病院成長の巧拙が決定されます(続く)。
投稿者 石井友二 : 2005年07月13日 02:28
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.dr-treasurebox.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/72