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2005年08月21日
わかりやすい病院マネジメント(3)最近つくづく判ったこと
病院は医師の力発揮されることで収益をあげることができます。
但し、医師が力を発揮するためには、舞台や装置、そして集患のための仕組み、スタッフをつかうための人事労務、資金を調達するための仕組み、さらには会計や、医事等々さまざまな環境が必要である、ということは以前から認識をしていました。
例としてどうであるかは別として、芸能人がそのケースではないかと考えます。
舞台で観客を楽しませる歌手がその舞台に立つためには、多いときには何百人のスタッフがそこで活動し支援することになります。歌手が一人でTVやラジオに出演することや、舞台にあがることは不可能です。
しかし、それだけではないことが判ります。
私達が支援させていただいている病院では、クリティカルパス0件からパス委員会が組成され、看護師がパス利用を反対する医師に直訴し、医師も巻き込んだなかで活動を徹底し、2年後の今では数ヶ月で400件程度のクリティカルパスを適用することができるようになりました。
その病院は教育入院のカリキュラムづくりや、地域連携といったものについて、医師を啓蒙し、突き動かすなかで成果をあげています。
また、別の病院では、部門計画の達成を図るため、当初は看護師さんだけで活動をしていたものを、いまでは医師も巻き込みCF件数を増加するため、午前からの検査を30分単位で予約を入れながら件数を増加させることでの収益アップを図ることや、業務改革を行いながら、看護師の数を増やしながら新しい業務を導入するなどの成果をあげています。
さらに入院診療計画書の期日管理をすることで、すべての患者さんの退院についての当初予定との差を擬似バリアンスとしてとらえています。
どこに原因があるのかについて徹底検証するなかで、医師になぜ入院診療計画書が不定とか不明と書くのか、あるいはなぜ2~3週間と書くのかといったことを問うことによって、医師の治療や退院に対する意識を喚起する、といったことで成果をあげています。
このように医師の支援をスタッフが行うことによって、そして医師の力を引き出すことによって、成果をあげ患者さん第一の業務への転換が徐々に行われていくということが現実のものとなっています。医師が潜在的な能力を引き出され、力を発揮できる環境づくりが病院職員によって行われていることがよく理解できるようになりました。
何れにしても医師と他の職員との相互関係によって、新しい価値がつくりだされる環境をつくれる病院とそうではない病院では、先々においてはその提供する医療の質に大きな差がでることが判ります。
とくに医療制度改正が急であり、病院の淘汰が議論される現状において、トップのリーダーシップのみならず医師と職員の良好な相互関係の構築が今後の病院マネジメントに重要な意味をもつことを、すべての病院の幹部が理解しなければなりません(続く)。
投稿者 石井友二 : 2005年08月21日 10:14
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