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2005年09月20日

わかりやすいリスクマネジメント(10)自分の仕事

医療の質の向上は、個人の技術技能向上と仕事の仕組みの見直しであることは、以前から言い続けています。

医療従事者であれば、プロとして自分のスキルを高めたいと願うことが通常であると考えています。もっとうまくなってやろう、もっとはやくできるようにといったことに日々留意することが一般的ではないでしょうか。であるとするとインシデントレポートは、いや~やばい、といったことであり、厳格に未遂だけをいうのであれば、あ~よかった、これからは気をつけなければとなることが物事のながれであると考えます。

さらに、どうすれば自分が気がつかなくとも、自動的に気がつくんだろうか、といったことを考えることが自然ではないのかなと思います。

次に自分が楽に仕事をするように仕組みを変えることに留意するのではないかと考えます。

すなわちミスをすることで誰かに迷惑をかける、あるいはやり直し、繰り返しと言った部分で自分の時間を減じてしまうことは明らかであり、この時間をなくすことが結局は楽に仕事をする(余裕をもって仕事を終わる)ことの要諦であると考えるからです。

自分の仕事にプライドをもっている者は、上記のながれで仕事の質をあげていく、という仮説が正しいのか、正しくないのかについては、病院の文化や風土、トップのリーダーシップや医療従事者の経験といったことに大きく影響を受けると考えます。

逆に、こうした考え方をもっていないスタッフが数多くいる病院は本当にやばいです。

あ、インシデントだ。でもいいか、次は気をつけよう~、というだけの者は再度、平気で同じインシデントを発生させます。努力してスキルを高めていった、そして仕事の仕組みを見直して仕事をやり易く、はやく正確にできるようにした、と考えたことがない、そんな状況での医療従事者は、かなりの確率で病院内外からオミットされる、はずされることになります。

リスクの発生した点及び問題点を理解し、徹底的に対策を立案することが必要です。

そしてそれが管理者のチェックの対象となっている場合には、余計、この問題が議論されます。
まずは自らの意識によって明確に問題解決を行なうこと、それを仕組み化すること、そしてそれを運用すること、管理者が指導することといった、当たり前の対策が常に正確に行なわれればインシデント、アクシデントは大きく抑止されることになります。

リスクマネジメントのなかでの、個人のプライドに裏付けられた行動そのものが医療の質をあげ、次のステップに進むことが必要です。

                                                          

投稿者 石井友二 : 2005年09月20日 12:34

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