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2007年05月15日
DPCと原価計算(1)
患者別疾病別原価計算は残ろうとする急性期病院には必ず導入されるべき管理会計の一項目です。
これができなければ、いくらベンチマークをしたり、他の病院と比較してもまったく意味がありません。同じ治療をしている。
同じ請求である、といっても他病院と自院の損益構造が異なるからです。明らかにA病院は建物が古く、また機器もそれほど新しくなく、且つ過去からの自己資本で借入れも少なめに経営している病院ですが、B病院は建物を建て直したばかりだし、人件費率がA病院よりも高い。医療材料の仕入れや、医師が新人である比率が高く、どうしてもコスト高になる手術をしている、なんていうことがあるからです。基本的に収益をどう比較しても、そこから新しい発見はありません。
あくまでもその収益に対し、いくらの利益がとれるのか、もっと利益をとるためにはどのような工夫をすれば良いのか、それは医療材料か、消耗品か、あまりにもAさんに時間をかけすぎているのか、医療事故が起こっていたのか、教育体制は整備されているのか等々、明らかに損益のなかみが異なるのです。
こんなものを比較していったいどないするんや~っていう感じです。他はどうでもよい、というわけにはいきませんが、EBMの観点やガイドライン的に診療内容を検討することは必須としても、自院がこの治療についてはいくら利益がでるのか、あるいはこの処置には、この疾患にはいくら利益がついているのかといたことを原価計算のなかで理解し、病院が決めた利益率をとるためには、どのような質を維持しながら生産性をあげた医療を行っていくのかについての業務改革をしていくことに意味があるのです。
これを気が付かずいつもシミュレーションやベンチマークをしているDPC適用病院や準備病院は、業務改革が組織に定量的にブレイクされず、常に他をみて、目を内に向けず、淘汰されていくのです。自らの損益構造や原価構造を理解したうえで、粗利の改革をしていくこと、自院のポリシーを維持しながらそのなかで工夫をしながら、よい医療を追求するためには、他はどうでもよいでなないでしょうか?
自院がどのような医療を行い、そしていくら利益をあげていくのか、それは地域にどう還元するのか、職員にどう処遇として返していくのか、どう留保し投資していくのかについて自院の管理会計システムを構築していくことが必要です。
これはベンチマークを否定しているのではありません。増患、在院日数短縮、そしてコスト管理ができなければ、DPCは根底から崩れます。それらを体質的に成し遂げられるあらゆる方法や手段を講じる必要があるのです。全体の治療のポートフォリオをつくり、どこで利益をとる。どこは利益をとらないといったことについても全体として計画し、計画を粛々と遂行していくことが必要であるということなのです。
シミュレーションを幹部がするのはOK。しかし現場に医療の質を軸とした業務改革を促し、自院の戦略や自院の思想を地域に展開していくことこそが今必要である、と私たちは考えているのです。私たちのクライアントは皆そうした考えをもって、他はあまり気にしていません。
そうした病院のトップは、ベンチマークをして他の病院と治療や処置の内容な収益を同じにすることがなぜ、そんなに必要であるのかわからないといつもいっています。
「よい病院よくない病院の見分け方同時掲載記事」
2007年05月09日
中国障害者連合会とのミーティング(2)
障害者連合会での話を再度説明します。
社区は、総世帯数3000をベースとして、1万人を想定した組織単位です。この単位に対し、障害者連合では5~6名のメンバーで委員会をつくり、政策がうまく機能しているのかを管理します。連合会の収益は大半が国からの補助金です。もともと、中国の有名な政治家のご子息によりつくられた連合会であり、西城区連合会30名のメンバーのうち11名が国家公務員として働いています。こまかい運転資金や収支も聞きました。
なお、中国の人件費は昔思っていたものとは大きく異なります。
一昨日訪問した北京大学の看護師さんの給料は1000元(15000円)~1500元(22500円)ではあるものの、ボーナスを入れると、3~4万円になるということではありますが、保険の負担も大きく、しかし、物価は安くもなく(くりの一袋が10元=150円。むきぐりの袋入りは日本でも100円で買えるる時代です)、結局きっと生活は大変だろうなという気がします。
何れにしても結構潤沢な資金のもと、設備や施設の投資、そして障害者へのサービス提供のレベルはここに限っていえばすごく恵まれていると感じました。
本当に楽しそうに仕事をしている障害者が、来場者に、自分達が編んでくれたミサンガを腕にしてもらったときには、少し感動しました。
作業を懸命にしているスタッフをみて、日本はどうなっているのか、政策や現場の対応について何も知らない自分がいると思いました(続く)。
「よい病院よくない病院の見分け方同時掲載記事」
中国障害者連合会とのミーティング(1)
本日、中国障害者連合会とのミーティングを行いました。目的は、中国政府の障害者政策についての調査と、親交を深めるためのものです。女性の手(Yu)理事長及び刘(Liu)副理事長からお話を聞きました。
中国では区の最終区分とし、社区という単位があります。今回訪問した西城区には152の社区があり、それらを統括する障害者連合会と会合をもったのでした。昨年に建設されたばかりの建物はとてもきれいで、日本の部材を多く使ったと理事長や福理事長は喜んでいました。
今回、マーケティングを行った中国国際福祉博覧会の主催者の一つである障害者連合の副理事長はビックサイトの展示会を見学しており、今回は中国初めてであり、日本に追いつくよう努力すると説明し、また日本の障害者政策を学習し中国の障害者政策に活かすという話をされるなど、日本を常に意識しながら、活動していることを説明いただきました(社交辞令もあると思います)。
施設を見学し、障害者と接して、仕事を得ることの喜びやコミュニケートすることの嬉しさを身体全体で表現している彼らから政策がうまく機能していることを感じました。しかし、北京市はうまくいったとしても他市や、地方はほんとうに厳しいところもあると聞き、中国の大きさと、それをまとめようとしている中国の政治の難しさと試みのすごさを実感しました。障害者政策としても日本のように企業に障害者を採用しないときのペナルティが決定されるなど、話を聞いていて本当に日本と近いところがたくさんあることに気がつきました。
何れにしても強い志と使命感が行動の基本となっており、どこの国でも、当たり前ですが、本当に地域や国民の幸せを純粋に考えている人々がいる、ということにまた感動してしまいました(続く)。
「よい病院よくない病院の見分け方同時掲載記事」
2007年05月08日
中国高級有料老人ホームと一般の有料老人ホーム(3)
2.一般の有料老人ホーム
ここは自立できない者が入所しており、かつ脳神経障害や認知症の利用者が80%だそうです。入居金は0円、そして毎月のコストが、1100元~1800元必要となるということでした。北京市内に公的な介護施設は123、民間は郊外も含めて47、都心にあるのはここだけということです。60歳になり定年になると1100元の報酬ととっていた人で年間4000元の年金があるという説明をしていましたが、残りは個人の負担になるのでしょう。
スタッフ15名(看護職2名含む)で3シフトで勤務しており、8時から20時11名、21時~2時2名、17時~9時と3時~8時で2名といった体制ということでした。スタッフの報酬は1000元から1200元ということでしたが、人が取れないこと定着しないことが問題となっています。
現在50人の入居者であるが、これが限界。スタッフを募集できないからだ。北京の人はこの仕事をしたくないという説明はしましたが、介護サービスをするスタッフがいさえすれば60人まで入居者を増やすことができるという説明をしていました
ここでの生活は、確かにすべてのサービスを民間でかつ都会で受けれるということではメリットがありますが、食事もスチールの入れ物だけでしたし、部屋も2人部屋がオープンなかたちでつくられており、
高級有料老人ホームとの差は歴然としていました。多くの庶民は、この施設に入ることすらできず、施設庁はいままで広告は一切したことがない。次から次へと入居者が申し込みをしてくると話していました。
何れにしても、中国の高齢化の進むスピードは速く、認知症は北京の75万人おり、しかし2万7千ベッドしかないので、これを5万ベッドにしていきたいという政府の考えであるそうです
そして、教育の荒廃や犯罪や親子の断絶といった家族の人間関係は破壊され、経済発展に伴い発生するいくつかの問題を抱えていることは確かです。中国はまず施設型の介護の充実を図るために、必死になって仕組みを整える必要があるということでしょう。北京ダックを頬張りながら、宴会の席で中国障害者連盟西城区の理事長が、私たちが老人になったときには、どうしたらよいのかわからない、と困った顔をしていました。自分達の将来がとても不安だといういう気持がよく伝わってきました。
しかし、施設長や共同経営をしているYMCAの責任者の表情はとても慈愛に満ちており、懸命さがみてとれました。看護の方々も優しく利用者に接していて、きっと入居者は、ここに入ることができて幸せなんだとつくづく思ったものでした。
「よい病院よくない病院の見分け方同時掲載記事」
中国高級有料老人ホームと一般の有料老人ホーム(2)
1.高級有料老人ホーム
中国有料老人ホームの入居者は原則として(というか絶対的に)自立できる人です。オーナーは日本の感覚では老人クラブという感じかな、といった説明をしていました。入居時に職業や趣味、人柄をチェックし、他者との関係をつくることができるかどうかを入居の基準としているようです。
彼らは中国が伝統的に親孝行をすることが文化である状況から脱却し、子供の生活の自由や自らの自由を獲得することを目的として有料老人ホームに入居します。
残された子供は自分が親を見捨てたとみられ、近隣から白い目でみられると感じる層に属しています。中国の文化を良識をもって維持しようとするアッパーの人々は誠実で、明るくそしてインテリジェンスをもっています。金銭的な余裕や、その位置にたどり着いたことへのプライド、そして彼らや彼らの家族が海外との関係をなんらかのかたちでもち、欧米の思考をもっていることが大きく影響しているようにみえました。
高級有料老人ホームに入居する人々は口をそろえてここでの生活はとても豊かで、友人との語らいや交流、さらには趣味に割く時間を十分にもてることに満足をしています。自然も豊かであり、施設も整い、自分達のステイタスが高いことへの満足も含め、とてもいい表情をしていると感じました。
さらに、ここのシステムは、60万元~680万元を支払うと、3年契約さえクリヤーすれば、その資金は全額!(まるまる)返ってくるので、そのこと事態も満足を増幅される要素となっているようです。
有料老人ホームを運営しているオーナーから話を聞きましたが、
①税的メリットがある
②他の事業(建築、ホテル等)で得た利益をここで利用する
③漢方医院を含めた医療事業で収入を得る
といったストラクチャーのなかで有料老人ホームが運営されているようです。
詳しくは判りませんが(質問については、詳細に答えようとした秘書をとめました)、政策的に施設型介護を推進したい政府のニーズと投資をするが税的メリットを享受できる事業家の間でのバランスがうまくとれるシステムになっているのではないかと想定されます。
900万円×500人=45億円×6%=2億7千万円(年間)で、300人のスタッフを抱え、基本的に光熱費無料、すべての清掃を含むサービス無料、必要な経費は食事24元×30日=720元、その他280元(池で釣りをするときの費用や諸々)=1000元、かつ、毎月一人100元のお小遣いまである、といった運営ができるのかとても疑問でした。
ただ、一般の職員の報酬は800元~1300元(1万2千円~2万円程度)であるとしても、ボーナスや社会保険料を含め例えば20万円(年間)~30万円の職員となり、それでも9千万円ですから、税金が0であれば、その他のコストを含めてもなんとかやっていけるのかとも思います。
そもそも北京大学附属病院の看護師の給料が1000元から1500元(1万5千円~2万2500円ですから、10倍程度の換算であるとすれば、日本では27億円の運営コストがあるということになるからです。ただ、そうやって考えると、900万円の一時金(日本のように償却なしで全額変換=倒産リスクはありますが)は換算で9000万円となり、やっぱり富裕層に属する人しか入居できないと感じます。
なお、土地は50年リースで中国政府から借りていますから超安いということでした(続く)。
「よい病院よくない病院の見分け方同時掲載記事」
中国高級有料老人ホームと一般の有料老人ホーム(1)
昨日と本日、中国老人ホーム2つを訪問しました。高級優良老人ホーム北京太申祥和山荘及び般有料老人ホーム吉安老年養老院(YMCA合体事業)の視察が目的です。
前者は、最低60万元(約900万円を入居時に支払うと、後は毎月食費と釣り代程度の支払い以外はすべて無料の有料老人ホームです。
入居者は中国のインテリで、70歳過ぎたかたが本当に楽しそうに、広大な土地のゆるやかな時間を過ごされていました。何家族かお話を聞いて、皆さんが本当に満足しているので、びっくりしました。お嬢さんとの間で、本当に生活がまくいっていると美人の奥様を連れて超幸せそうなご夫婦やPCで機能アメリカの息子と話しをしたという科学技術員の技官のご夫婦は、品がよく、きちっと背筋を伸ばし、70歳を超えているとはとても思えない態度で、接していただきました。
この施設は500室1000人が暮らせます。現状は800人ということでした。スタッフは300人です。池があり施設が整い、診療所があり…といった大型高級モデルです。
後者ですが、大変ななかか少ない人数で、使命感をもって働かれているスタッフの方から、現状をお聞きし、中国の介護事業の現状について、びっくりするような現状であることをお聞きし胸が熱くなりました。
安い入居料(1800元/月程度)介護をする人がおらず、貧しい奥地からスタッフを募集してくるといった苦労話をお聞きしました。スタッフがいれば、60室のうちのあと10室も入居してもらえるのにというお話をお聞きしました。
両者は明らかに異なることが多くあります。それは随時報告します(続く)。
「よい病院よくない病院の見分け方同時掲載記事」
按摩治療の病院と北京大学附属病院の見学(2)
中国といえば漢方といった考え方は、はっきりいってまったく間違いであることがわかりました。按摩院では漢方での治療は行っているものの、北京大学ではまったくの西洋医学での対応です。複合医療といった考え方もありません。
漢方医は就職もできないという話でした。
したがって、どうしても西洋医学のほうに医師もながれ、現在漢方医で有名な先生は、みな年配の方になってきているようです。ただ、按摩院ではつぼに沿ったマッサージをするのであり、また針も利用し、服薬対象は漢方ということで、古くからの方法による治療に専念しているのでした。
妊婦が薬を飲めないときにマッサージにより、肩こりや腰痛を治療することや、前述のように小児麻痺の子供のマッサージをすることで高い治療効果をあげている事例など、漢方的治療でも効果はあることは間違いありません。
ただ、按摩院の地下には電気治療室があり、沢山置かれたベッドに電気治療器がならんでいるのにはちょっとびっくりしました。
人民病院、すなわち北京大学附属第二病院の他に病院が2つあるようですが(詳しくは判らなかった)
そのうちの一つの病院をみつけました(と通訳の郭さんは話していました)。中国は妙に男性と女性をわけるようで、診察室も男性用と女性用に分かれているのにはびっくりしましたが、病院自体が北大医院男科中心(北京大学病院男性科センターみないなもの)となっているのにはびっくりしました。病院も男と女を分けているのです。
なお、他にも北京には大きな病院が沢山ありました。次の写真は北京中国医院です。
「よい病院よくない病院の見分け方同時掲載記事」
2007年05月07日
按摩治療の病院と北京大学附属病院の見学(1)
今日は、中国でも連休で、病院は実は皆休み(の筈)でしたが、トラベルパートナーズ北京の郭(かく)さんお願いしてさまざまなアテンドをしてもらいました。
北京按摩医院(医院というのは病院のことでもある)は、50年の歴史をもつ病院で、もともと朝鮮戦争のとき目を患った軍人の仕事をつくるためにつくられた病院だそうです。現在は日本のODAからの支援もあり、北京ではもっとも大きい按摩専門の病院です。西洋医学を導入しながらも、漢方でいう「つぼ」や「経路」を大事にしながら、機能を医学的に高める治療を行う病院です。172人の術師がいます(なかには医師の資格を持った人も複数存在。なお、ヘリカルCTもありましたぜ。でもってアロマの治療や言語聴覚士による治療もある=日本に留学生を出し、資格をとり中国に帰国)。
一般の企業に民間企業が増えて、従来国立企業であれば、遅れたり休んだりすることはできたが、いまはできない。したがって早朝から治療し、元気で会社に行ってもらうため、治療院は朝7時から診療活動をしているとのことでした。
外来ベッド 80床、病棟ベッド 50床であり、中国按摩の5人の大家(たいか)のうち3人がこの病院にいると説明されました。小児の脳性マヒを回復させる按摩(受身的治療、別に積極的治療であるリハビリテーションとは区別)や、減肥、糖尿についても按摩による研究を行っています。
これについては、また仔細に(なにしろ、明日の朝は早いのでもう寝ないとやばい)、お伝えします。
写真は院長秘書の張さんです。
また、次に訪問した人民医院は北京大学3つの病院のうちの一つであり、びっくりするような急性期病院でした。
1500床の病院でしたが、
(1)外来患者数 4~5000人
(2)利用率98%
(3)平均在院日数9日
(4)救急車搬送患者数 年間3万人~(1日の救急外来500名の内、100名が救急車で来院)
ということでした。
(5)職員3200人、医師900人、看護師1500人
です。心臓内科 副教授の張先生にインタビューをしているときに聞き忘れました(ちなみに心カテの検査は年間2000件程度(エ!)ということでした)。
スタッフは教育のためのテストが毎日ある、監査がある、審査があるということで大変忙しいということでした。
クリティカルパスは使っていないそうですが、診療計画がシステマチカルにつくられるシステムになっている。入院のための検査はすべて外来で、といった話をお聞きできました(外来は予約制ですが、新患は朝の5時から外来に患者さんが並ぶそうです)(え~すごいですね)。
しかし、いくらなんだって医師や看護師の数は半端ではないですよね。びっくり。は?っていう感じです。これでも少なくて大変だという話をしていただきました。医師が多すぎて就職できない、看護師のアンマッチがあるので、マーケットに看護師がでてこない、などこれまた驚く内容の説明を受けました。
郭さんの兄弟は3人とも医師で、そのうち2人は耳鼻科の教授、北京でも超指折りの心臓血管外科の先生(北京大学人民医院の教授)ということでしたので、郭教授の元で研鑽した張先生には無理を申し上げてお休みで自宅にいたにもかかわらず、病院にでてきていただき説明をしていただきました。
ここでは、通常は体験できないこと経験をさせていただきました。
外来、病棟、ICUとダイレクトに見学させてもらったからです。それはそれはすばらしいシステムを発見しました。このブログで説明するかどうかはわかりませんが、中国でも1番目に技術が高い病院のICU運営システムについてはとても興味深いものでした。今後何等かのかたちで中国の医療事情について、明らかにしていきたいと考えています。
写真は郭さんと張(PingZhang,MD)副教授(女性)です。
今後中国の病院との提携がはじまります(続く)。
「よい病院よくない病院の見分け方同時掲載記事」
2007年05月06日
北京で中国国際福祉博覧会(2)
北京の福祉博覧会では、日本と中国のマーケットの状況が異なるかがわかります。
まず、人がすごく並んでいるブースがありました。人だかりのブースをよくみると、血圧計の測定をしている老人が沢山ならんでいるのでした。
O社の血圧計のブースでしたが、日本で多く販売されている血圧計ではありますが、中国ではまだまだ珍しく、そして普及していないのだということがわかりました。ただ、別のブースで地元企業が血糖値を測定する機器が妙に数多く薬局で販売されており、その意味では糖尿病の患者さんがいるのであるということは予想されました。
また、飲料ですが、Y社の飲料が販売されていました。ものめずらしいらしく、説明をしながら、この飲料は腸の健康に有効です、といった説明がなされていました。健康飲料については他の店舗にもあまり商品が見当たらず、こうした分野のマーケットもこれからなんだということが判りました。
そもそも中華料理を毎日食べていましたが、結局ウーロン茶はみな温かいものであり、冷たいウーロン茶を飲む習慣はないという説明を受けました。黒ウーロン茶のコマーシャルは日本向けであったということです。一つだけ冷たいウーロン茶がある、という四川料理の店がありましたが、でてきたのはS社のペットボトルでした(黒ウーロンではない)。
日本に住んでいるとこうしたことに気がついていない日本人は多いでしょうね。
「よい病院よくない病院の見分け方同時掲載記事」
北京で中国国際福祉博覧会(1)
本日は、中国国際福祉博覧会に行きました。中国障害者連合会の主催で行なわれました。福祉用具の展示会といったところで、今回の北京訪問の主目的ではありませんが、これからの高齢者介護において、何かのヒントがあればということでした。
まず、協賛がマイクロソフトだけであったことには驚きました。入場に必要なタグのシールをおみせしますが、何か日本がおいていかれたような感じでした。しかし、会場に入ってみると結局衆目を引くのは日本の企業と欧米の企業の展示であり、中国企業の展示は10年~20年ビフォアーという感じでした。
会場的には、あまり広くなく、そしてメインは車椅子ということでしたので、特に目立ったことはないなと考えていましたが、マーケティング上いくつかのヒントがあり、ある意味、実践ケーススタディのような状態になりました。この件については、別途レポートを書きますが、少しさわりを。
「車椅子のマーケットにみる企業戦略のロジック」というところです。車椅子の種類だけで何百種類のものがありましたが、以下のカテゴリーでくくりなおすことができます。
(1)機能性
(2)安全性
(3)ビジュアルティ
(4)プライス
さらに、要素としてそれらに収斂されるものとして、2時間のチェックにより以下の切り口がありました。
①電動か手動か
②充電か電池か
③軽量かそうでないか
④小型かそうでないか
⑤走行性に優れているかそうではないか
⑥安定性に優れているかそうではないか
⑦操作性が高いかそうではないか
⑧目的が明確かそうではないか
ⅰ)一般
ⅱ)限定的な疾患を対象
ⅲ)スポーツ
ⅳ)広範囲への移動
⑨カラーかそうではないか
⑩素材の強度があるかそうでもないか
⑬自立を促すかそうではないか
⑭メンテナンスが容易かそうではないか
⑮アフターがしっかりしているかそうではないか
⑬プロモーションが長けているかそうではないか
⑭企業が合弁か自国か
⑮販路が他国か自国か
といったことがそれらです。
これらをこれから整理し、他の商品をも含め、勿論中国のマーケットの現状をもチェックし、車椅子をマーケットで位置づけ、上記の4つのカテゴリーに分類したうえで、どのように車椅子を販売していくのかについて検討します。それにより、他の製品販売に応用できるロジックを探索することにします。
なお、車椅子をひっくり返し、表出した車輪のシャフトをスティックで叩いて音楽をつくるというイベントをしていましたが、こうした突拍子もないブレイクスルーを視野に入れてマーケティングをしなければならないということに気がつきはっとしました。
これは車椅子である、人が移動する道具である、というところから抜け出ることにより、さまざまな商品開発が行われるということを意味しています。
既成概念からどう脱却し、びっくりするようなソリューションをつくりあげることが期待されます。考えてみたら成功している企業はそんなことをずっと文化にしてきているのでしょう。
我々も、さまざまな件について、より柔軟に考え抜いていかなければ時代にかてない、そんな状況が到来していると思います。今日の午前中はそんなことで終わりました(続く)。
「よい病院よくない病院の見分け方同時掲載記事」
2007年05月05日
中国の病院と施設
今日は北京に、病院と介護施設の視察にきています。北京空港からホテルに直行したので、街の様子はよくわかりません。
高速道路からみえる建物の規模は確かに日本にはない大きさでしたが、上海の北京国際ホテルの窓から見える北京駅は東京駅よりも小さくみえますし、広い道路も予想の範囲です。しかし、これからチェックする介護施設は中国に4000施設があり、それは必要な施設のほんの一部であるという現実は、中国の大きさを教えてくれます。
ただ、日本人ホテルに慣れている自分には、こちらのホテルの部屋の状態をみて愕然とすることがたくさんあります。規模ではなく、細部における気遣いでは日本が一番ではないかといつも思います。さて、それでは介護施設はどうなんだろう、と期待しています。
細やかな気遣いができるシステムがあるのかどうか、マネジメントを通じて施設であれば入居者が安楽に、かつ積極的に生きることを支援できる体制になっているのかが今回のチェックテーマです。また病院であれば、どのような医療レベルなのか?そして日本との連携はどのように行われるのかについてチェックすることになります。
いくつかご報告できればと思います(これからいくつかの記事は中国ツアーの記事になりますが、写真については、よい病院よくない病院の見分け方のブログに貼付してありますのでご覧下さい)。
「よい病院よくない病院の見分け方同時掲載記事」