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2008年05月28日

生活習慣病センター設置(2)

3.地域連携紹介からの管理
地域連携により診療所や施設、在宅患者で対象疾患をもつ患者の紹介を受け、生活習慣病センターへの受診を促す。診療所や病院、施設と日常的に生活習慣病センターとのコラボレーションを行うことについて同意をとる。

診療所や病院、施設へ生活習慣病に関する患者への診療所内でのセミナー開催を促す資料などを提供することや、健康クラブ運営への申し込みをしてもらい、患者を紹介してもらえるよう働きかける。

 地域連携担当者が診療所のケアを行うことで、常に診療所の増患に貢献できる企画を提供する。

セミナー開催の方法だけではなく、管理栄養士の派遣による栄養教室の開催や、看護師やコメディカル等派遣によるセミナー実施といったことをも視野にいれた提携を行う。

紹介患者に対しては、治療の経過報告を行う、治療が完了したら返送する、再診患者で当該診療所の近隣に居住する患者は、患者同意のもと逆紹介を行う、といったことが必要となる。

その場合、紹介されたらまず診る、理由なく断らない、ということが前提となる。院内の病床管理や職員の対応など、詳細なところまでマニュアルや教育により正しく行えるよう対応する。

4.生活習慣病センターの管理
(1)再度各診療科での受診誘導
センターでは、上記のラインで集った患者に対し、生活習慣病センターで一元的に診察を行い生活習慣病の治療や予防の指導を行う。また、検査の結果により、受診した科以外の、内科、整形外科、眼科、皮膚科、泌尿器、眼科、外科、小児科、婦人科等への受診を促す(続く)。

「よい病院よくない病院の見分け方同時掲載記事」

投稿者 石井友二 : 12:55 | トラックバック

2008年05月20日

生活習慣病センター設置(1)

ある病院で、生活習慣病センターの設置を行いました。そのときの資料の一部です。


 生活習慣病センターは、現在すでに設置している糖尿病専門外来・高脂血症専門外来を発展的に解散し、生活習慣病を一元管理することを目的とした専門外来窓口をつくることにより、複数の診療科が横串で連携し、生活習慣病を主因とした疾患をもった患者の総合的治療を行うものである。

1.外来患者からの管理
 主訴により外来に受診した患者が特定の診療科に受診するだけではなく、原疾患が生活習慣に起因する場合には、必ず生活習慣病センターの総合受診を行うよう誘導する。

 そのためには、各科の医師は、疑いのある場合には所定の検査を行うことにより状況を把握し、それにより生活習慣病センターへの紹介を行う。緊急性がない場合には、次回の予約をとるなど、事前管理を行うことにより、治療や指導が必要な患者を発掘していく。

2.人間ドックからの管理
 問診時にドックを担当する医師が、データをチェックしながら対象疾患に対する疑いをもち、生活習慣病センターへの受診を促し、その場で予約をいれることについて患者と話し合う。緊急性がない場合には無理強いはせず爾後に来院するよう説明するにとどめる。

 また、ドックを受けた患者で再検査のアラームがあるときには、まず生活習慣病センターに受診するように促す。アラームがある患者に対し、病院側から連絡を行い、受診を促し、予約をとるという説明をする。

 それができなければドック診断のデータとともに、予約の手順書を同封し提供することで来院を促すことになる(続く)。


「よい病院よくない病院の見分け方同時記載記事」

投稿者 石井友二 : 12:42 | トラックバック

2008年05月02日

高齢者専用賃貸住宅の時代がもうすぐそこにきています

先日、福岡でM不動産とH社の共催で行われた高齢者専用賃貸住宅の後援会でお話をさせていただきました。博多座は博多の街にしっかりと立っていて、とても重厚な雰囲気をもった建物でした。後援会は、私とG社の経営幹部が高齢者専用賃貸住宅について話しました。

 建設業者7割、医療機関2割、そして地主1割の構成で、110人以上の方々が話を聞いていただきましたが、やはり、自分でお話をしながら、厚労省は大変な選択を迫られていると改めて、感じました。

 医療も介護も八方塞がりの感があり、複合的な価値構築を行うために、高齢者専用賃貸住宅は有効であるということが私たちの望みをつないでいます。

 経済が疲弊するなか、国民所得は減少し、経済的な負担が増える支出を抑えています。後期高齢者医療はなんとか国民に理解を求めなければなりませんが、明らかに政策に瑕疵がある。ひとつひとつの建てつけは正論に基づいて行われているものの、医療と介護の役割分担や、受け入れのための体制整備が終わらないまま、制度改革が進んでいます。

 DRGの導入がまことしやかに噂されるなかで急性期病院は行き場をなくしつつあります。そして療養病床についても2011年末までに結論をださなければなりません。介護事業者もとても疲れています。これからの医療、そして介護、医療と介護はどこにながれていくのか?もっと多くの視点から検討を行い、トータルでの解決策を決定していかなければ、これからの医療介護の世界に未来はありません。

 税金や社会保障費の応分の負担、そして弱者に対する支援策、医療介護の埒外にある高齢者の生きがいのあるモデルづくり。人生最後まで生きて生きて生き抜くことができる意欲と夢を、そして治療と健康を、どのように提供していくのか。
厚労省だけではなく、多くの省庁が協力し合って英知を出し、哲学をもった革命を誰がしていくのか…。

 国民一人一人が懸命に、しかし、落着きをもって、そのときを生き抜くことができるよう、あらゆる仕組みをつくりあげていくのは、国ではなく、個々の組織である。個々のスタッフである、個々人の創造と工夫であることを、皆が理解しなければならないと私は思います。

 もう誰も助けてくれません。寝食をときには忘れたとしても、歩くことをやめず、必至になって、自己改革と属する組織の改革を進めていこうではありませんか。


「よい病院よくない病院の見分け方同時掲載記事」

投稿者 石井友二 : 15:41 | トラックバック