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2008年07月20日

業務改革と増患(4)

4.増患対策
 増患は病院の全体的評価により実施されることになりますが、具体的には各診療科ベースでの外来、入院での増患がマネジメントされます。個々の場面で患者さんに評価されるための活動が行われる必要があります。医療の質の結果として評価が定着し、ブランドが確立されたのち、安心、信頼、信用が担保されることになり、そして増患します。
 
増患は勿論、地域連携や地域支援協議会といったダイレクトな連携をとることでの増患があります。そして、直接的な診療科別戦略によるワントゥワンでの増患と、そしてこのように質があがり、評判が高くなることでの増患といったものに区分されることになります。
 増患対策は、結局は日常活動の結果であり、日々の活動が直接影響するものであることを理解しなければなりません。

5.増患のための委員会
 結局はすべての活動を行うことで、質を向上させ増患するということでの委員会関与と地域連携による増患関与があります。委員会活動の帰結が増患につながるものであるということを皆が認識すれば、遠いようではありますが、委員会活動を連続的に実施することが必要になるのです。

6.まとめ
 業務改革と増患について、再度理解をするとともに、具体的な活動に結び付けていく必要があります。日々のクレームやインシデントやアクシデント対策など、日々の気付きのなかに業務改革があり、また日々の自然な活動のなかに増患があるということになります。

個々の具体的な活動を支援するための思考方法や行動様式、問題解決手法について全職員に対し、今以上に教育していく必要があるかもしれません。中間管理職の教育や、個々の職員への教育として、詳細なカリキュラムをつくることが適当です。
 
マネジメント手法についての理解を増すためにも徹底した教育を行い、一人ひとりがその都度問題を、その場で解決することができる状況をつくりあげていくことが求められています。

 今後は、業務改革と増患をベースに括り直し、活動を行うためのプログラムをつくりあげることになります。問題を山積みし、それぞれを整理したうえで、体系的に解決するための方法を議論することが必要です。

全職場、全組織からの情報収集を行いながら、業務改革のながれをつくり、一つひとつを解決していかなければ、時代を乗越えることはできません。増患についてもその結果である、というながれをつくりあげていかなければなりません。


「よい病院よくない病院の見分け方同時掲載記事」

投稿者 石井友二 : 02:31 | トラックバック

2008年07月18日

業務改革と増患(3)

3.業務改革のための委員会活動
 上記を達成するために委員会活動があります。
 マニュアルを作成するときに、不効率を発見、生産性阻害要因を排除します。また運用により個人の技術技能を向上させる、また、運用上で問題があるところをピックアップして改善(仕事のやり方を変えて行くこと)することになります。

 パスがあることで、業務が標準化され、職種間のコミュニケーションが活性化され、仕事に無駄がなくなる、ロスがなくなるということを徹底します。バリアンスにより業務改革、項目のアセスメントをマニュアルで行う。パス及びパス関連図を利用して教育を行う。患者さん用パスによりコミュニケーションを円滑にする、といった効果を得ることができます。

 リスクにしても、対策をとり続け徹底することで、ロスがなくなる、回避できる。かつ、無駄な時間が発生しない。コストが低減する、といったことが得られます。
 
 教育は上記からも理解できるよう、マニュアルや職務基準を利用した個人レベルで実施され、不足するものが集合教育、足りないところは自己啓発といったながれで実施されます。これらにプリセプティングやラダー、その他の職場内での個別教育が付加されます。
   
 指標は全体の先行指標を目標として行動。また実績値を指標と比較してチェック。その内容を分析。行動へ結びつける。そのための部門別損益計算、診療科別損益計算からの情報ということを理解しなければなりません。

これらの活動により目的を達成します(続く)。


「よい病院よくない病院の見分け方同時掲載記事」

投稿者 石井友二 : 03:29 | トラックバック

2008年07月15日

業務改革と増患(2)

(1)効率をあげる
   ①優先順位をつけた活動
   ②短い時間で早く完了する
   ③質の高い仕事を短時間で実施する


(2)無駄をなくす
   ①ロスを排除
   ②事故を撲滅
   ③不必要なことはしない

(3)ムラをなくす
   ①一日の仕事の繁閑差をなくす
   ②月単位季節単位の仕事の繁閑差をなくす
   ③人による仕事の分担差をなくす
   ④部署による仕事の負担差をなくす

 上記を行うためには、
   ①組織における職務分掌を明確にする
   ②職務権限を明らかにする
   ③職務基準を作成する
   ④業務分析を行ない、マニュアルをすべて整備する
   ⑤仕事量に合わせた人員配置を行う
   ⑥一人ひとりのスキルを客観的に判別し、問題点を発見する
   ⑦⑥を教育対象とし、職種別、年次別、役職別のレベルに到達させる
  ことが必要です。
 仕事の仕組みを見直し、改善することと、個人の技術技能を向上させることを行う必要があります(続 く)。


「よい病院よくない病院の見分け方同時掲載記事」

投稿者 石井友二 : 00:27 | トラックバック

2008年07月10日

業務改革と増患(1)

1.はじめに
時代が大きく変化しているなかで、貴院の改革が手詰まりになっています。それは定量的なしかけが行われていない部分と、テーマが絞りきれていないことに原因があると考えます。

戦略が明確であり、フォーカスするポイントが明らかであれば、従来実施してきた、マニュアル、パス、リスク、教育、指標、地域連携といった委員会活動を行うことで目的を達成できると考えますが、現状、各科の戦略やフォーカスするポイントが明らかになっていない以上、こうした方法がなかなか定着しない状況にあると判断するに至りました。

勿論、委員会自体が、活動の目的や意味を理解しきれていないことや、さらには具体的な目標を設定しきれていないことも原因であるとの指摘はありますが、もう一歩つっこんだ目標があれば、このような結果にはなっていなかった可能性も捨て切れません。

今病院が焦点を絞った活動を行うことで委員会を再活性することが求められています。以下説明します。

2.戦略
今、病院が必要なことは、業務改革と増患です。業務改革を行うということは、仕事の仕組みの見直しを行ない、又、職員の質を向上させることで、生産性を向上させることをいっています。

やり易い仕事の仕組みをつくる、個人個人が力をつけることで、目的を達成させることが必要です。
生産性を向上させるためには、時間当たりの今以上に成果をあげる必要があります。時間当たりの成果を今以上にあげるためには、効率をあげ、無駄をなくし、ムラをなくすということが推進されなければなりません(続く)。


「よい病院よくない病院の見分け方同時掲載記事」

投稿者 石井友二 : 12:17 | トラックバック