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2008年08月31日
勝ち残る5段階で進めるDPC戦略(1)
DPCについて、そろそろ語りましょう。最近多くのDPC病院のコンサルティングをしていて、これから説明する各段階にいる病院とお付き合いをするようになりました。DPC病院はどうあるべきなのかを数回に分けて説明することにしましょう。
1.環境の確認
DPC病院は本年度において、10:1以上の病院53万床のうち、準備病院を入れて50万床になりました。ほとんどが出来高ではなく、DPCを適用することになります。
DPC病院はこれからが正念場です。すでにDPCを適用している病院、今年から適用した病院、準備している病院、さまざまな思惑で、それぞれがDPCを捉えていると考えます。
そもそもDPCか出来高かという選択肢で判断することは誤りであり、ホスピタルフィーとしての出来高は原則としてすべて包括化になるという理解をする必要があります。いまDPCを選択しない病院は、あるときから、突然入院については出来高での請求ができなくなる可能性があることを覚悟しなければならないのです。
DPC病院であったとしても、平成22年に調整係数が廃止されることがほぼ決定し、DPC自体の点数も引き下げられ、病院収益は逓減することが想定されています。
米国では、DRGが導入され、1984年から2004年までの間に、ほぼ100万床が80万床になり、まだ減り続けていると報告がありますが、日本でも病院にとって厳しい環境となることは間違いがありません。
急性期病床40万床説が正しいとすれば、10:1以上でDPC病院(準備病院も含む)50万床から10万床がなくなる計算になり、不思議に米国がベッドを減らした率とほぼ符合します(10:1以上を取りながらDPCを採用できない3万床病院うち一部を除いた病院は、突然すべての入院が包括化されたときに、残れるかどうか疑問です)。
どちらにしても、急性期病床をもつ病院は、DPCが本質的に求めている病院を目指し、改革を進めていかなければ、生き残れないといわれています。
DPCが本質的に求めている病院象を明らかにするとともに、DPC病院は、これからどのような方向で戦略的に動けばよいのかを説明します(続く)。
「よい病院よくない病院の見分け方同時掲載記事」
2008年08月18日
リスクマネジメントレポートについて(2)
(4)問題発見力
そのなかで問題がどこにあるのかを発見できなければなりません。分析力をもった者が問題の所在を明らかにすることができるかどうかは別の問題です。
問題の所在を明らかにする力は、目的、業務フロー、質、コスト、実施する者のスキル等々に対する着眼です。これらについて明確な着眼をもったかたちでの対応ができるかどうかがポイントです。
(5)表現力
対策を立案するときに、問題発見力をうけて、表現をどのようにしていくのかについての評価が行われることになります。表現によって、受け取る側の意識が異なります。
(6)統計力
統計をとることによって現状を開示すること、そこから焦点を絞り、対策を立案するときの優先順位をつくりあげていくことが求められています。
物理的な時間が限定的である現状において、何から手をつけていくのかについて検討することが必要です。何を切り口に統計をとるのかといったことをも含め、統計をとる力によって、対策立案をうまく進めていけるかどうかが決定します。
3.まとめ
リスクマネジメントは総合的な対応のなかで行われることが適当です。レポートを作成する、対策を立案するだけですべてが終了するという解釈は間違いです。
リスクマネジメントへの執着を生む力、推進する力、質の向上に結実させる力を生み出すために、どのような仕組みをつくりあげていかなければならないのかについての検討を行う必要があります。マニュアル、評価、教育、クリティカルパス、看護プロセス等々について徹底的に検討を行わなければなりません。
別途提示しているチェックシート及びチェックシート説明資料を確認のうえ、全体的なリスクマネジメント体制についての議論をしなければなりません。
それらを考慮しながら、レポートを閲覧し問題点や課題を発見することが適当です。
「よい病院よくない病院の見分け方同時掲載」
2008年08月02日
リスクマネジメントレポートについて(1)
最近DPC病院に入ることが多くなりました。そこでは、リスクマネジメントが徹底される必要があります。
在院日数が延びても、オペが必要になっても場合によれば、IからⅡ、ⅡからⅢに移行することで、日当点が下がる可能性があるからです。
昔作成した、レポートの読み方について、とても初期のものを提示しますので、再度IA(インシデント・アクシデント)を徹底的に管理しなければならないことを思いだしてください。
1.はじめに
リスクマネジメントの現状を分析するためには、現状のレポートを分析することが適当です。以下説明します。
2.内容
(1)網羅的
インシデント及びアクシデントがすべて報告されているのかがポイントです。
漏れがあるかどうかについては、別途情報収集をしていくことが必要です。
入院であれば、入院診療計画書のチェックを継続して実施することによって、退院予定日と実際の退院日の乖離がどの程度あるのか、乖離分析を行うなかにアクシデントの発生があるかどうかをチェックすることなどが一法です。
(2)正確性
インシデント及びアクシデントを正しく表現しているのか、正しく問題を把握しているのかがポイントとなります。ここで正しく把握していなければ次に進むことはできません。
(3)分析力
分析が正しくなければ、どこに原因があるのかが理解できません。分析力を徹底してつくりあげていくことが必要です。分析力は総合力です。知識、経験といった部分についての総合的な力がなければ正しく分析を行うことはできません。
分析のためには、SHELL分析や根本分析法、4E4Mといった方法がありますが、
結局は問題の本質を見抜く分析力があることが必要です(続く)。
「よい病院よくない病院の見分け方同時掲載記事」