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2008年11月16日

高齢者専用賃貸住宅の活用DPC活用

昨日土曜日、札幌において、総合メディカル主催の後援会で、3時間ほど(適合)高齢者専用賃貸住宅の話をしました。高専賃には2種類あり、DPC病院の門前につくるメディカルホーム的門前高専賃と療養病床の代替となる地域高専賃がそれです。

 前者はいわゆる米国の病院近くにあるホテルであったり、ナーシングホームであったりするわけですが、場合によってはより医療的なレベルの高い新しい概念でケアを受けることができる住居となる可能性もあります。

 術前検査を外来で受け、ムンテラ、入院指導を受けたうえで、持参薬をもらいに行って1週間程度で入院といったながれのなか、入院までの疼痛管理をするといった施設であったり、一入院一治療を行うDPC病院の複数治療が必要な患者さんが退院してから1週間後に入院するといったための施設として、さらには包括・包括外患者さんの病院ベッドの代替として個室的にケアを受ける場としての機能をもつことになります。

 もうすでに日本で一番ベッドをもっている病院グループや二番目の病院グループも着工運営(若しくは準備)しています。

 メディカルホームというキーワードはいずれ厚労省からでてきますので、皆さんも覚えておいてください。

 そして地域高専賃ですが、これも医療法人が附帯事業としてというよりも、別法人で有料サービスをも含めてケアを行う住居です。従来の健常者や介護度が高いといった視点よりも、医療依存度が高い、療養病床の患者さんの受け皿として機能する性格をもった、やはりメディカルホームといえるレベルの医療を提供することができる住居になります。

 もちろん、病院ではないので外付けとなりますが、病院の門前にあったり、病院そのものが運営することにより、患者さんの安楽な生活を提供することができる環境を提供することになります。18日は松江で中国電力や山陰合同銀行、そして今井産業の主催で後援会を行います。

 中国地方各県において、毎月後援会や勉強会が定期的に開催されることになります。医療制度改革により医療崩壊、介護保険の破たんがいわれていますが、高専賃は、医療難民、介護難民を救うため、地域やターゲットにあった医療看護介護を提供することができる有益な住居であることが理解されるようになるでしょう。

 いずれにしてもベッド削減のあおりを受けた地域社会において、質の高い医療や介護を提供することができるようになります。パスやマニュアルにより教育を受けたスタッフが、DPC病院とほぼ同じレベルでアクシデントやインシデントを抑止する学習や経験を積み、DPC病院からの、あるいはDPC病院への患者さんの安全を担保していくことになります。

 接遇においても、痛みを与えない、恐怖心を与えない、羞恥心を与えない、納得してもらう、不便を与えない、不快な思いを与えない、不利益を与えないといったホワイトボックスが説明する本来の接遇(接遇は技術そのものである)を提供できる場となります。

 したがってここでいう高専賃は、介護からの高専賃ではなく、医療サイドからの高専賃のコンセプトが必要であるといわれています。


「よい病院よくない病院の見分け方同時掲載記事」

投稿者 石井友二 : 11:09 | トラックバック

2008年11月07日

DPCと高専賃(2)

(3)DPCとの関係
 上記でも明らかなように、門前高専賃はDPC病院に有効に機能します。
①術前検査を受けて、一度自宅に帰り、1週間後に入院するといったニーズへの対応ができる(ショー  トステイ=疼痛管理が必要なケースあり)
   
②一入院一治療のDPC病院に対して、退院入院の間を埋める(4日以上入居してさらに病院に入院   )ために機能(ショートステイ)
   
③安定期に入った維持期の患者さんを個室でケアする(医療区分の高い療養病床に近い対応=家族が急  性期病院への入院を希望しているケース)(住居)
  
④病院の近くに居住し何かがあればすぐ見てもらえる態勢をとりたい、急性増悪の可能性がある患者さん(住居)
 
 基本的には、住居を移さなくても介護保険を受けることは可能ですが、そうできない自治体もあります。したがって上記でいえば①とか②は有料サービス+医療サービスということになりますし、③と④はさらに介護保険をも利用してケアを受けることができることになります。
 DPC病院では①と②、そして次の増患のために③と④の患者さんを抱えておく必要があります。

3.地域高専賃
 なお、療養型病院転換について、地域高専賃を活用するだけではなく、門前高専賃を療養型病院が運営することで、次の展開を行うことができます。転換のための選択肢の一つとして門前高専賃を当てることが適当です。

 また、中間施設である老健に滞留してしまっている利用者を受けいれ、在宅の一部として活用するとともに、社会復帰を支援する仕組みをつくりあげることもできることを補足しておきます。

4.まとめ
 上記に説明したことが門前高専賃です。オペレーションについては、かなりのノウハウを必要としています。ホワイトボックスは、複数の企業のコンソーシアムにより○○地方で100の高専賃を建設し、DPCがより円滑に進展することを支援します。

 適合高専賃を建設することで、建設会社、医療機器、病院、診療所、施設等々が事業活性します。金融機関はそのための支援を行うことで安全で地域に有益な事業展開ができることになります。

「よい病院よくない病院の見分け方同時掲載記事」

投稿者 石井友二 : 11:52 | トラックバック

2008年11月04日

DPCと高専賃(1)

先日、ある金融機関で高専賃を説明したときの資料の一部です。DPC病院に高専賃が不可欠になってきそうな気配です。とりわけDRGとなれば、より一層、高回転のベッド活用が必要となり、メディカルホームとしての高専賃が脚光を浴びることになるでしょう。

(1)高専賃の定義
 高専賃は、いわゆる高齢者のための住宅という大きな定義があります。適合高専賃は国交省が定めた定義であり、25平米と必要な設備が揃っていることを条件にその名称を利用することを許可します。

 しかし、東京ではワンルームマンション規制等あり、結局は寄宿舎として適合高専賃の基準を満たしながら届出を行わないということが一般的でした。

 しかし、19年の4月に医療法人の附帯事業として有料老人ホームの運営が行われたことに続けて19年5月に同様に適合高専賃が認められてから急に厚労省が適合高専賃を病床数削減の救世主として検討しはじめたことがわかります。

 すなわち2011年までの介護療養病床の廃止と医療療養病床の削減に向けた対応として、そしてDPC病院の在院日数短縮に向けた対応として適合高専賃を視野に入れたのです。われわれは前者が地域高専賃であり、後者は門前高専賃と定義しています。

(2)門前高専賃
 米国ではナーシングホームやホテルが病院の近隣にあり、在院日数短縮に一役買っていることは周知の事実です。代替として厚労省はメディカルホームと定義づけ、ケアハウスや老健、グループホームといった介護系のながれではなく、医療依存度が高い、あるいは急性期病院の対象となるべき患者を利用者として収容する施設を検討しはじめているといわれています。

 DPC門前においては、例えば中央病院グループが老健を利用して在院日数短縮を行っているなど、病院はベッドを高回転するための試みを行うことがテーマとなっています。

 ○○会は高専賃を門前につくることでのプロジェクトを進めていますが、そのながれです。メディカルホームはすでにココチケアといった医療依存度の高い患者を利用者として入居させている実績のあるところに厚労省がヒヤリングを重ねていることや、視察を繰り返していること、裏の話ではすでにある医療法人が厚労省の意向を受けて高専賃を建設していることからもわかります。


 すでに脳外病院が高専賃を門前に建設して11月からの開業に備えていることや、在院日数を短縮するため包括・包括外患者(180日越えのベジ、難病、ターミナル患者さん)を門前高専賃に出すという企画を立案して実行に移そうとしています。勿論、高専賃は個室であり、病室の個室よりも広く、今まで以上に医療や看護の質を落とさず対応することができます。

 ある急性期病院はレジデントが高専賃への訪問診療に当たりますが、今以上にケアが行える体制をつくることが一般病床を急性期の患者さんに活用することの条件となります。医療の質を落としてまで、高専賃を活用することは意味がないからです(続く)。


「よい病院よくない病院の見分け方同時掲載記事」

投稿者 石井友二 : 11:44 | トラックバック