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2009年06月28日

業務改革について(1)

1.はじめに
 業務改革とは、文字通り業務を改革することです。改革とは、現状からの進化を意味しています。現状から進化ということは現状を否定し、現状をよりよいものに変えることであるということができます。

 現状をよりよいものに変え続けることは、人間の営みの本質です。
どのような分野においても、より良いものがつくり続けられてきたことを否定する人はいません。医療においても同様のことがいえます。

 それでは、病院における仕事はどうでしょうか。常によりよいものに変えていこうということを忘れてはなりません。現状の仕事のやり方を否定し、仕事をもっと、うまく、早く、安くしていけないかを考えることが医療従事者の考えでなければなりません。

 もっとうまくできるようにしよう、もっと早くできるようにしよう、もっと安くできるようにしようということは、病院で仕事を行ううえで、当たり前のように常に議論されるべき事項です。

「業務改革とは、今の仕事の仕組みをよりうまく、より早く、より安く行うよう変化させることをいう」と定義することができます。


2.病院の中で行われている業務改革の事例
   業務改革がシステマチカルに行われている事例は次のものです。
   ①リスクマネジメント
   ②クリティカルパス
   ③看護プロセス
  
 (1)リスクマネジメント
   医療事故は0~5に区分されます。0はインシデントといわれ、また1以降はアクシデントといわれます。これらを抑止するためには医療従事者がスキルを高めることだけではなく、仕事の仕組みを変えていくことが必要です。

仕事の仕組みを事故が発生しない仕組みに変えていくことにより、個人が意識しないでも事故が抑止できるようリスクマネジメントが行われる側面があります。これはリスクの発生を媒介にして現状の課題を発見し、業務改革が継続的に行われていることを意味しています。

 (2)クリティカルパス
パスはインフォームドコンセントとしての役割が取り上げられています。とりわけ患者用パスは入院診療計画書としての役割を果たすようながれができています。

 しかし、患者用パスのベースとなる医療従事者用のパスは、そもそも医療を標準化し、医療のプロセスを関与するスタッフが理解することでより質の高い、合理的な医療を目指そうとするものです。

 さらにバリアンスマネジメントにおける負のバリアンスは、業務の見直しを行い、パス通りに治療が進むことを目指していますし、また正のバリアンすであっても医療の内容を検討し、不必要な治療をせず、パスを短縮することにより在院日数を短縮しようという活動が行われます。

 これらは業務改革そのものであるということができます(続く)。

投稿者 石井友二 : 2009年06月28日 00:36

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