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高橋 正憲(たかはしまさのり)教授


 

 

昭和44年 3月   慶応義塾大学医学部卒業
昭和44年 4月   慶応義塾大学医学部整形外科教室助手
昭和50年 4月   慶応義塾大学医学部附属厚生高等看護学院兼任講師
昭和51年 7月   名古屋保健衛生大学医学部整形外科教室講師
昭和51年 7月   名古屋保健衛生大学衛生学部看護学科兼任講師
昭和53年 9月   済生会宇都宮病院整形外科
昭和56年 2月   東京歯科大学市川総合病院整形外科講師
昭和57年11月   東京歯科大学市川総合病院整形外科助教授
平成 2年 4月   東京歯科大学市川総合病院整形外科教授
平成 6年 4月   東京歯科大学市川総合病院副病院長
平成10年 6月   東京歯科大学市川総合病院病院長
平成17年 4月   東京歯科大学市川総合病院リハビリテーション科部長(現任)

(資格・免許等)
日本整形外科学会専門医
日本リハビリテーション学会専門医
日本リウマチ学会専門医
日本手の外科学会専門医
日本全身咬合学会指導医


 

初対面のとき、高橋先生から、気さくに声をかけていただきました。570床の大学病院の院長を経験され、今もなお教授の要職にありながら、飾ることなくお話をされる素敵な先生です。
飄々としているにも関わらず、先生の話をされる言葉、一言一言には、強い思いと意志が凝縮されています。先生にお話をお伺いすると、単に医師という立場だけではなく、国を憂い、人はどう生きるべきなのか、そのために制度はどうあるべきか、医療は、社会は、自分はどうあるべきかを求め続けてきた方であることがよくわかります。

勿論、医師としても、医療はどう進めていけば良いのかを、現場目線をもちながら追求し続けてこられました。「患者さんへ思いやりが病気を治す」と話す先生の目は確信と慈悲に満ちています。

今の日本の医療について

『今、日本の医療は、高度化、細分化され、高齢化の影響もあって、医療費は年々増加せざるを得ない状況です。国は制度疲労した現在の保険制度では今後の医療の需要には対応出来ないことが分かり、目まぐるしく医療改革を進めています。介護保険などの導入により、医療制度を根本から再構成し、病院も機能分けし、その機能に適合出来ない医療機関を切り捨てようとしています。

これらの改革で日本の医療が良くなるかは分かりませんが、健康弱者が切り捨てられるような改革では、これから日本では全ての分野において疲弊、衰退が進むことが予想されます。自由診療を取り入れたアメリカ的な制度を導入することも考えられている様ですが、資本主義的な発想で医療が行われれば、医療においても格差社会が増長され、現在の日本の競争社会で生じている種々の問題が医療にも持ち込まれます。
私自身が良い医療・福祉を受けられるために、日本の風土や文化、国民性に根ざし、人の生から死までが安心して任せられる日本型医療・福祉制度の構築が望まれます。そのためには、医療側も国民も国もある程度の痛み分けは必要と思います』

また、地域医療についても、

『医療の改革期にあって、良い医療が効率的に患者さんに提供され、医療人がプライドをもって働けるためには、地域全体としての医療供給体制作りが必要です。地域医療には医師会のはたす役割は大きいのですが、現在は勤務医の医師会活動への参加が少なのが残念です。それにはいろいろな問題もあったと思われますが、今後の医師会活動は地域全体の医療ネットワーク作りの中心的な立場になることが必要と思います。地域全体として、人の病気の急性期から回復期、維持期、更には死までを地域の各機関が役割分担して、責任をもって効率的に役割をはたす体制が必要です。それには当然 市民や患者さんにも参加してもらうことが大切であり、そうすることで医療の供給側の実状が理解され、現在問題となっている医療不信も次第に解消されていくものと思われます。このまま医療不信が続いていけば、体制は出来ても血のかよった医療の実現にはならずに、医療側、患者側共に不幸な状況が続いていくものと思われます。地域の包括的医療体制の構築にも、病院、診療所、勤務医、開業医、市民による痛み分けは必要です』

急性期病院の現状については、

『急性期病院は、看護基準の強化、在院日数の短縮、DPC対応など外的にも基準は益々その厳しさを増しています。院内にも多くの問題が山積していますが、特に救急医療の問題は患者さんにも医療側にも直面した大きな課題と言えます。多くの救急病院では当直医は仮眠すら出来ずに朝を向かえることが多く、翌日は通常勤務をこなさなければならないのが現状です。病気は24時間平等に発生することを考えれば、夜間帯の急患に対応する体制は当然必要であり、それも応急処置のみでは済ませられない患者も多い事を考えての救急体制が必要です。

当直という言葉は元来、突発時に対応するためのものであり、現在の病院の救急当直にはそぐいません。現状の夜間救急医の多忙さを考えると、救急病院の医師の当直業務は看護師などと同じように夜勤者として扱い、翌日は労働基準法に準じた休養をとらせるべきです。
更に、専門医化した現在では1人の夜間勤務医で全ての疾患に対応する事は責任が重すぎ、夜間帯とはいえ各科の夜勤医が必要です。しかし医師不足の現在、それに対応する医師を確保し、相当の手当を支払うには現在の制度では不可能です。救急医療のこれ以上の荒廃を防ぐには、早急に現在の救急体制を見直し、救急病院の当直医は夜間勤務医として扱う事が必要です』

そして、定年後について、

『1年後には定年ですが、自分の性格からして、やはり医療現場からは離れられないと思います。今、患者さんは専門分化した医療を当然必要としていますが、それだけでは満たされない何かを医療に求めているように思えます。人は臓器の集まりではなく、機能をもった臓器が全体として調和して健康が保たれると考える時、何か心を含めて人の自然治癒能力を高めるような医療をやれたらと考えています。今、東洋医学的な考え方を勉強し始めたところです』と話されます。
日本のすべてを俯瞰し、今の医療の課題やこれからの医療について数多くの示唆に富んだ話をお聞きして、とても素敵な時間を過ごすことができました。高橋先生の益々のご活躍を期待しています。



 





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